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Pelvic Organ Prolapse

骨盤臓器脱

受付時間

午前8:30~12:00(診察は9:00より)
午後14:00~16:00(土曜日は午前中のみ)
※初診受付 11:30迄 / 15:30迄

※女性医師による外来診療日あり (【泌尿器科】外来担当医表)

全ての女性に知ってほしい骨盤臓器脱とは
ー当院では骨盤臓器脱の専門治療を実施していますー

骨盤臓器脱とは、別名「性器脱」や「膣脱」とも言われ、出産・加齢などにより骨盤底を構成している筋肉や靭帯が弱くなり、子宮・膀胱・直腸などが下がってきて膣から体外に出てしまう、女性特有の病気です。

こんな症状、骨盤臓器脱かもしれません

何かピンポン球みたいなものに触れる。椅子に座ると股の間に違和感がある。股に何か挟まっているような異物感がある。尿や便の出が悪くスッキリしない。時間が経つと異物感や下垂感がひどくなる。
【 初期症状 】 臓器が膣の入口から完全に出てしまう前で、膣口ギリギリの段階です。この時は、何か膣の入口に下がってくるような感覚があります。
【症状が進行】 夕方疲れてきたときや、長く歩いたり、立ち仕事をした後に気になるという段階から、いつも臓器が出ている状態になります。 
骨盤臓器脱では、排尿障害排便障害も起こります
排尿困難
フタをしたようで尿が出にくい
頻尿
トイレが近い
切迫性尿失禁・腹圧性尿失禁
間に合わず、咳や運動で漏れる
排便困難
便を出そうとすると何かが下がって出しにくい

当院では、骨盤臓器脱の専門治療を行っています
症状でお悩みの方、症状に思い当たる方、ご相談ください

骨盤臓器脱に悩んでいる方は非常に多く、お産を経験した3人に1人が何らかの不快な症状を自覚していると言われています。
「恥ずかしくて人に言えない」「どこに受診したら良いのか分からない」といった理由で受診をためらっている方がたくさんいます。

当院は、骨盤臓器脱に対して、主に腹腔鏡下仙骨腟固定術・経膣メッシュ手術を行っている施設です。診察・検査・ライフスタイルなど総合的に考え、患者さん一人ひとりに合った治療方法をご提案いたします。骨盤臓器脱でお悩みの患者さんがいらしたらお気軽にご相談ください。

※現在、ぺッサリーリング、NTRは当院で対応しておりません。

泌尿器科医師 牧泰宏

検査内容

  • ● 内診
  • ● 尿検査、尿流量検査、残尿測定
  • ● その他必要時に実施(超音波検査、MRI検査、CT検査)

骨盤臓器脱の種類

膀胱瘤 子宮脱 膣脱 小腸瘤 直腸瘤

治療方法

保存療法

骨盤底筋訓練
軽度の場合は骨盤底筋訓練で症状の改善が期待できます。
骨盤サポーター
クッションを用いて膣口を抑え、サポーターとホルダーで押上を保持します。
ぺッサリーリング
膣内にペッサリーリングを入れて臓器の脱出を防ぎます。
症状が強い場合は手術が適応になります。再発率が低く、性生活への影響も少ないとされています。

主な手術療法

従来型手術(NTR)
メッシュなどの非吸収性人工物を一切使わずに自己組織を再利用する方法です。
経膣メッシュ手術
腟壁からメッシュを挿入し、臓器をハンモック状に支えて治療する手術方法です。
【手術時間】1時間位 【入院期間】5日間位
腹腔鏡下仙骨腟固定術
腹部に1㎝程度の創を開け、腹腔鏡のカメラや機械を使って膣を手術用メッシュで包み込んで補強し、それを仙骨に固定する事で臓器の飛び出しを解消します。 合併症が少なく、創も小さく出血もほとんどありませんので、高い有効性と安全性を併せ持つ、患者の体に対する侵襲(負担)を減らした体に優しい手術です。
【手術時間】3時間位 【入院期間】7日間位
手術翌日には通常の食事や歩行も可能です。

善衆会病院 泌尿器科外来

【午前受付】8:30〜11:30(診察9:00〜)

【午後受付】14:00〜15:30(診察14:00〜)

※女性医師による外来診療日あり
(【泌尿器科】外来担当医表)

■お問い合わせ 

TEL. 027-261-5410(代表)