診療科・部門

ESWL

Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy

体外衝撃波結石破砕治療

受付時間

午前8:30~12:00(診察は9:00より)
午後14:00~16:00(土曜日は午前中のみ)
※初診受付 11:30迄 / 15:30迄

尿路結石症の治療法

体外衝撃波砕石術 ESWL (ESWL:Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy) とは? 尿路結石を外科手術をせずに体の外より衝撃波をあて、筋肉や他の臓器に傷をつけることなく結石を粉々に砕き、体の外に流しだす治療法です。
砂状に破砕された結石は尿とともに自然に体外に排出されます。多少身体に負担はありますが、良好な治療効果が期待できます。また衝撃波の照準を結石に合わせるために、放射線を用いています。 1回の治療で結石がなくなる場合もあれば、数回必要となる場合もあります。
当院では合併症(血尿や尿路感染症)のチェックや治療後の経過観察のため、短期入院(原則1泊2日)で行なっています。

最新の結石破砕装置 ドルニエGemini

 

ドルニエ Gemini は、ESWLのパイオニア、ドルニエ社が開発した最新型の装置です。 新開発の衝撃波発生装置により、治療中の痛みがほとんどありません。また、結石に焦点をあわせる操作も改善され、より早く効果的な治療ができます。

ESWLと善衆会病院の歴史

体外衝撃波結石破砕術(以下ESWL)は、1980年に旧西ドイツ・ミュンヘンでルートヴィヒ・マクシミリアン大学とドルニエ社の共同開発により臨床応用が開始され、1983年から各国で市販が始まりました。当院は1985年に群馬県で初めてESWLを導入しました。それ以来、都度最新機器を取り入れ、日本国内でESWL治療のトップランナーとして多くの症例を治療してまいりました。
2013年度は158件の症例に試行し、ESWLの単独治療として良好な砕石結果を得ています。2015年6月からは、前橋市内で初めて最新機器Gemini(ジェミニ)を導入し、治療を開始いたしました。

最新の結石破砕装置 ドルニエGemini

  • 1. 体が傷つきません。
  • 2. 治療時間は短く1時間程度で終わります。
  • 3. 痛みが少なく、無麻酔で行えます。
  • 4. 副作用・後遺症がほとんどありません。(血尿・腎周囲血腫、腎盂腎炎を生じることもあります)
  • 5. 治療後、すぐに日常生活・職場への復帰が可能です。
  • 6. 低侵襲のため、再発の場合の治療法としても最適です。
  • 7. 健康保険が適用されます。

こんな人は 結石ができやすい

尿路結石は、女性より男性に多く、男性は30〜60歳代、女性は50〜60歳代に 多い病気です。また、肥満(内臓脂肪蓄積)やメタボリックシンドロームの方にも多く見られます。

【こんな症状が現れたときは尿路結石の可能性あり】
  • 1. 左右いずれかの腰部・背部の痛み(排尿時痛のない急な残尿感)
  • 2. 左右いずれかの下腹部の痛み(痛みに変動あり。体動により痛みが変化しない)
  • 3. 血尿
  • 4. 上記いずれかを伴った発熱

※痛みの程度や部位は、結石の位置により人それぞれ異なります。