整形外科では、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経の病気、外傷(ケガ)による損傷、リウマチなどの治療を行っています。病気やケガで生じる首や腰の痛み、手足のしびれ、四肢関節の痛みを、単に取って治すだけでなく、運動機能を元に回復させることを目的とし、理学療法士とともに充分なリハビリテーション治療を行い、患者さんの社会復帰を実施しています。
また、高齢者の膝関節痛の患者さんが増加しております。このような方もまず保存療法を第一選択としますが、歩行が困難になっているような程度の強い変形性膝関節症の方は、高位脛骨骨切り術または人工膝関節置換術を行っております。人工膝関節置換術に関して当院では2024年1月に北関東および群馬県内で初となる人工関節用手術支援ロボット「VELYS™ ロボット支援ソリューション(VELYS™ RAS)」を導入し、ロボットを使用することで膝周りの状態を認識し、患者さんの関節に合わせた手術計画を立てられ、従来の手術より正確に実施できます。
術前X線画像 | 術後X線画像 |
ロボット支援人工膝関節置換術
ロボット支援人工膝関節置換術とは、コンピュータの組み込まれた人工関節用手術支援ロボットが骨の形や膝の周りの靭帯などの状態を認識し、患者さん各々の関節に合わせた骨の削り方などの手術計画を立てます。医師がロボットアームを使用し、あらかじめ計画された正しい場所に機械を誘導して骨を正確に削る手術です。VELYS™ ロボット支援ソリューション | 手術模式風景(ロボティックアームと右膝例) |
画像提供元:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー |
外来診察担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||
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午前 |
一般 |
角田 |
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石綿 恩田(第1・3・5) 髙橋(第1・3・5) 岡田(尚)(第2)
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専門 | 【股関節】佐藤 |
【脊椎】筑田(第2) |
【股関節】 林(成)(第3) |
【脊椎】 |
【脊椎】 |
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午後 |
一般 | 角田 柳澤(真)(第2・4) |
牧(侑)(第1・3・5) 髙橋(第2・4) 米山 (第4) |
萩原(敬)(第1・3・5) 篠(第2・4) |
髙栁(第1・3・5) 前田(第2・4) 稲永(第2) 渡邊(第4) |
石綿 正木 (第1・3・5) 岡田(尚)(第2) 直江 (第2・4) |
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専門 |
【股関節】 |
【ESWT・PRP】 萩原(敬)(第2) 髙栁(第3・4) |
【股関節】 林(成)(第3)
【慢性疼痛】 |
【慢性疼痛】
【脊椎】16:00〜 |
※初診予約は11:00までです。
※佐藤医師の外来診療は大変混み合っており、ご予約のお申し出から半年以降の診療予約となります。痛みが強い方や早めの手術をご希望の方はご相談ください。
外来診察担当医変更の情報はこちらよりご確認できます。
なお、急な変更もございますので、ご来院される前にお電話にてお問い合わせください。【 電話 027-261-5410(代表) 】
股関節専門外来
健康寿命を脅かす大きな要因として下肢関節の障害のうち、股関節疾患では変形性股関節症や大腿骨頭壊死症などがあります。その治療のために有効な方法として人工股関節置換術が挙げられます。人工股関節置換術は20世紀に開発された整形外科治療で最も成功している治療法の一つとして評価されており、その術後成績は安定しています。高齢核家族が年々増加しているため、身の回りのことを自分で出来る、今後も楽しい生活を過ごせるよう、股関節痛で悩まれている方はぜひご相談ください。
当院の人工股関節置換術の手術時間は、片側変形性股関節症:30分前後、両側変形性股関節症:1時間前後と国内トップクラスの短時間で行う実績があり、低侵襲手術であります。
当院の人工股関節置換術 手術時間
両側人工股関節全置換術
1時間前後
片側人工股関節全置換術
30分前後
手術時間が短いということは患者さんの負担が少なく低侵襲手術ということです。
手術件数(令和5年度実績)
両側人工股関節全置換術
222例(111件)
片側人工股関節全置換術
156例
両側変形股関節症/両側同時人工関節置換術
また、合併症については深部静脈血栓による肺塞栓や人工関節周囲深部感染症の合併症は当院にて手術を開始してから、1件もありません。動作制限も行なっておりませんが、脱臼リスクも0.2%と低く、患者さんのADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)においては健康寿命を高められるよう、お力になりたいと考えております。
また術後リハビリテーションは手術翌日より歩行練習を行い、歩行が安定し、姿勢よく歩く事ができ、自信を持って日常生活を過ごすことが出来るまで十分な時間をかけて入院加療を行っておりますのでご安心ください。
なお、人工関節センターのオフィシャルサイトも開設されております。お悩みの方、受診や手術をお考えの方など、ぜひご覧ください。
慢性運動器疼痛外来
慢性痛とは疼痛が3カ月以上継続した状態を一般的にさします。慢性痛の実態調査を行った国内の研究では、国民の約2千万人以上が何らかの慢性疼痛を有していることが明らかになっています。また、その大半が運動器に関連するものであることも報告されています。
しかしながら、患者さんが運動器疼痛の専門である整形外科を受診しても、十分な診察、検査、病状の説明を受けられずに不満を感じたり、手術の必要がないなどの理由で治療の相談をしてもらえなかったなどの経験をなさっている場合があることも事実です。
痛みのために運動が出来ない、あるいは、余計に痛みを悪化させないかと不安で運動が出来ない状態でいると、気持ちが沈んだり、抑うつ状態が生じたりすることがあります。そのような期間が長くなると、次第に筋肉が衰え、関節が固くなるなど新たな症状が出現し、さらに運動が困難になるといった悪循環に陥ることが考えられます。
近年このような悪循環を断って最終的には日常生活動作(ADL)を改善、あるいは、お仕事を諦めていた方は再就職を目標として、多職種の医療スタッフ(整形外科医師、臨床心理士、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士、麻酔科医師など)による多面的な治療が行われるようになってきています。
当院では2018年から慢性運動器疼痛外来を設けています。皆様のADLを少しでも改善出来る一助となるようアドバイス、治療を行っております。’身体’と’心’の両面からのケアをご希望の方は受診してみてください。
※初診時には診察時間を特に要しますので完全予約制となっております。また、交通事故や労災で現在、治療中の方は対象外とさせていただいております。
外来診察担当医表
※初診予約は11:00までです。
外来診察担当医変更の情報はこちらよりご確認できます。
なお、急な変更もございますので、ご来院される前にお電話にてお問い合わせください。【 電話 027-261-5410(代表) 】