未知のウイルスとの戦いとなる感染症の蔓延が人間社会の試練となり、社会状況や人の価値観は変化しつつあると感じております。そのような状況においても、当院では一貫として質の高い安全な医療を理念に掲げ、地域の中核病院として日々患者さん本位の診療を行っております。 当院の診療体制は整形外科、泌尿器科を中心とした急性期医療、また内科、外科を中心にした地域密着型の医療の大きく二つの部門に分かれています。
各科の特徴は、整形外科では一般整形外科はじめ、スポーツ医学研究施設を併設し、四肢関節のスポーツ障害・外傷を中心に診ております。さらに人工関節センターを設け、人工股関節および人工膝関節置換術にも力を入れております。また、安全面を考慮したナビゲーションシステムを併用し、より正確に人工関節置換術を実施しています。当科のスポーツ障害に対する手術と人工関節手術は、全国でもトップクラスの症例数を経験しています。泌尿器科では癌や尿路結石に対して内視鏡手術も行っております。内科では慢性腎不全の患者さんへ満足できる人工透析医療の提供に努めております。外科では消化器に対する内視鏡診断はじめ慢性疾患に対応しております。このように各科が安全かつ専門的治療に取り組んでおります。
また、住み慣れた自宅や地域での在宅療養に必要とされる医療と介護を提供するため、訪問診療をはじめ、訪問看護、訪問リハビリテーションの提供を基盤とし、適切な介護サービスが利用できるよう居宅介護支援事業も整備しております。
さらに、当院とリハビリ特化型のデイサービスとの連携を強化し、より一層患者さんに寄り添った医療と介護を実践しております。これらは本院と密に連携されており、患者さんお一人、お一人が安心でき、満足していただける医療体制と自負しております。
人生100年時代に突入しておりますが、地域の皆様と一体になり、患者さんのQOL(生活の質)の改善、健康寿命の延伸に対して職員一同、邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。
医療法人社団 善衆会 善衆会病院 理事長